Original Album
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残された空 Nothing except The Sky
喜多直毅&黒田京子デュオ
それでも わたしは 生きている
そして 生きていく
顔をあげて 光に手をかざせば
いつも そこには それぞれの 空
タンゴを原点とする喜多直毅。ジャズから出発している黒田京子。この二人が十年以上にわたって演奏活動を続けているデュオの三作目となる作品。それぞれのオリジナル曲のほか、戦禍に散った人々へのレクイエムも収められている。言葉になる以前の心に耳を澄まし、その思いを奥深いところから汲み上げて生み出された音楽は、時に強く、時にやさしく、人々の心を打つ。ひとりひとりの今に問いかけ、明日へとつなぐ一枚。
1 残された空 (喜多直毅)
2 地の底 (黒田京子)
3 よだかの星 (喜多直毅)
4 鉄条網 (喜多直毅)
5 リリィ・マルレーン (ノルベルト・シュルツェ)
6 赤いローザ (クルト・ヴァイル)
7 鶴 (ヤン・フレンケリ)
8 遠い呼び声 (黒田京子)
9 闇夜を抱く君へ (黒田京子)
10 涙 (黒田京子)
CDレビューより
高く澄んだ空—-無心に見上げるアルバム・ジャケットさながら、「残された空」の冒頭の一音が響くや、心は自然に吸い上げられる。まろやかで深い音色。弦が擦れるまさにその瞬間の空気のたわみも、生活音のように聴き手の皮膚にすっとなじむ。胸襟が開かれる。心音を聴くように、こころの内部へと降りてゆく。
文章:伏谷佳代
JazzTokyo #1632 『喜多直毅&黒田京子/残された空』より抜粋
全文
【喜多直毅&黒田京子デュオNewCD『残された空』発売記念コンサート】
出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
黒田京子(ピアノ)
内容:NewCD収録曲
日時:2019年11月22日(金)19:00開場 19:30開演
会場:Half Moon Hall(下北沢)
東京都世田谷区北沢4-10-4
03-6423-1126
会場へのアクセス:小田急線/京王井の頭線下北沢駅下車徒歩8分
料金:前売¥3,000 当日¥3,500
※新CDは¥2,500で販売させて頂きます。
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net
※メールタイトルは「残された空発売ライブ」、メール本文に《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を 必ずご記入の上、お申し込み下さい。
喜多直毅(violin)西嶋徹(contrabass)
演歌とは何か?日本人の心情の中に脈々と流れている人生の悲哀を歌う音楽「演歌、艶歌、怨歌……」人の魂を揺さぶり共鳴する魅力。それこそが「ENKA」。UNAMAS Labelが世に問う異色アルバム。そこには、2人が共鳴し生み出した全く新しい解釈と演奏。初めて耳にするWorld Wideな演歌の真髄!
UNAMAS Label 2019年6月リリース!(e-onkyo music他国内外でHiRes配信)
UNAHQ 2017 「L’ Esprit de l’ ENKA」
● 喜多直毅(ガット弦ヴァイオリン)
● 西嶋徹(コントラバス)DUO
UNAMAS
2019/06/30
(P)2019 沢口音楽工房
(C)2019 沢口音楽工房
3,000円
収録曲:
・舟歌
・赤い橋
・アリラン
・悲しい酒
・アカシアの雨がやむとき
・ソルヴェイグの歌
・五木の子守歌
・ふるさと
【ライナーノーツより】
喜多直毅、西嶋徹のデュオが描き出す「ENKA」の世界は、日本人の心に刻み込まれたDNAに訴えかけ、心を震わせるほど強く深いメッセージを秘めている。これはリスナーに向けた果敢な挑戦でもある。2人が寄り添うように近づき、相手の息づかいを感じとりながら、喜多が挑発するようにイントロを弾くと、すかさず西嶋が受けて立つ。喜多としても、これほどまでにENKA魂をぶつけ合ったことはなかったかもしれない。互いに触発し合いながら音楽が創り出される瞬間の何とスリリングなことだろう。
(ジャズライター:長谷川通教)
歌は世につれ世は歌につれ。この作品に収録された歌の大半が昭和時代に作られ、歌われたものです。昭和も遥か昔のように思われ、平成から令和へと年号が変わろうとしている今、本作品を通して問いたいことは日本人にとって歌とは何かということです。奏者にとっても聴き手にとっても、歌は心に誠実に向き合った時に始まるもの。現代を生きる日本人は、昭和の演歌や叙情歌の傑作を聴いて、今でも胸を熱くし涙することがあるだろうか?また演奏家である私自身が歌というものに、そして心というものに誠実であるかという自問自答でもあります。
(ヴァイオリン奏者:喜多直毅)
【CDレビュー】
PFMCDX116
Ma
Naoki Kita, violin
Guerino Mazzola, grand piano
Heinz Geisser, drums and percussion
Ma
1. Unit Gestures .14:50
2. Ma 13:52
3. Daydream .11:03
4. Three In One 20:19
Recorded live at Koendori Classics, Shibuya – Tokyo on April 22, 2017 by Hayato Ichimura
Mixed and mastered by Hayato Ichimura at studio ATTK, Fuchu-shi – Tokyo
Produced by Heinz Geisser and Guerino Mazzola
Layout and Design by Ted Killian
Naoko Kita plays a violin made by Minoru Matsumoto
Special thanks to Mika Ito and Taro Yokota
Thank you to the University of Minnesota Imagine Fund for recording and post-production expenses
mazzola@umn.edu • heinz@geisser.com • nkita@me.com
All music by Heinz Geisser (Suisa) – Guerino Mazzola (Suisa) – Naoki Kita (Japan)
℗ and © 2018 All rights reserved
Review (en Italiano)
MUSIC ZOOM
Contigo en La Distancia ~遠く離れていても~
喜多直毅(violin)田中信正(piano)
収録曲
01 Naufrágio ナウフラージオ(難船)
02 Olha Maria オーリャ マリア
03 Soledad 孤独(ソレダー)
04 Chorinho Pra Ele チョリーニョ プラ エレ
05 Chiquilín de Bachín チキリン デ バチン(バチンの少年)
06 O Voo da Mosca 蚊の飛行
07 Eu the amo エウ チ アモ(I love you)
08 Alfonsina y El Mar アルフォンシーナと海
09 Contigo en La Distancia 遠く離れていても
10 ※Cancion para Mi Guitarra Sola ひとりぼっちの我がギターに捧ぐ歌
※配信版のみのボーナストラック(OTTAVA CDには収録されておりません)
一聴したときに感じるちょっとした『ひっかかり感』が、やがてクセになって何度も聞き込んでしまう・・・RME Premium Recordings の11 作目となるアルバムは、そんな不思議な魅力を持った作品となりました。その『ひっかかり感』の正体はガット弦。羊や牛の腸を原材料としており、古来あらゆる弦楽器の弦として広く使われてきたものですが、温度や湿度の影響を受けやすく伸びやすいためチューニングが困難で、弦自体の寿命も短いので、次第にスチール弦やナイロン弦に置き換わり、現代のクラシック音楽では余り使用されることがなくなりました。しかし、独特のあたたかみと肉声のような絶妙なハスキー・トーンが、演奏に得も言われぬ表現力を与え聴くものを魅了します。
今回のアーティスト、ヴァイオリンの喜多直毅は、本場アルゼンチンで会得したタンゴを軸に、これまでの音楽的知識と体験を融合した演奏を展開し活動しており、ガット弦の魅力を最大限に引き出すことのできる数少ないヴァイオリニストの一人です。そして、気鋭のピアニスト 田中信正とのデュオによるこのアルバムは、南米の名曲を、喜多氏の感性で選曲・アレンジしたもので、田中氏のピアノとのスリリングさと心地よい安定感が同居するインプロヴィゼーションが織り交ぜられた、アーティスティックな作品に仕上がりました。 録音エンジニアは、UNAMAS レーベルから数々の優れたハイレゾ・サラウンド作品をリリースするミック沢口氏が担当。9.0ch のイマーシブ・オーディオを想定したマイクアレンジとお馴染みの RME MADI システムによるコンビネーションは、ガット弦による豊かな倍音成分とニューヨーク・スタインウェイ・ピアノの豊潤な響き、そしてホールの程よい残響を余すことなく捉えており、本アルバムが体現する録音芸術としての側面の根幹を担います。
魂のヴァイオリニスト 喜多直毅と、比類なきピアニスト 田中信正が奏でる、ラテンアメリカ珠玉の名曲集。 ピアソラ、ジョビンを始め、ブラジル、アルゼンチン、キューバ、メキシコの新世界クラッシックが、現代のクラシック音楽ではあまり使用されないガット弦による独特なヴァイオリンの音色と共に、圧倒的な表現力で響き渡るアルバム『Contigo en La Distancia』~遠く離れていても~ を、どうぞお楽しみください。
◉この作品はCDとしてOttavaより販売され、ハイレゾ音源はRME Premium Recordingsより販売されます。
収録:2016年11月29日〜30日 三鷹芸術文化センター
録音:Mick Sawaguchi
ミックス・マスタリング: Mick Sawaguchi (Mick Sound Lab)
録音フォーマット: PCM 192kHz/24bit
録音機材:
マイクロフォン/ NEUMANN KM-133D, Sanken CO-100K, Sanken CUW-180
MADI レコーディング・システム(全てRME) / DMC842 M, Micstasy M, MADIface XT, Fireface UFX+, MADI Router
DAW ソフトウェア / Merging Technologies Pyramix 10, MAGIX SEQUOIA 13
喜多直毅クアルテット:喜多直毅(music and violin)北村聡(bandoneon)三枝伸太郎(piano)田辺和弘(contrabass)
自由に、激しく空間を無尽に舞う弓、蛇腹。
圧倒的な才能で未知なる音を開拓するヴァイオリニスト喜多直毅が、オリジナル曲を奏でる四重奏団。
アルゼンチンタンゴの手法を基調としつつフリージャズ、即興音楽、 オルタナティヴロックなどの要素を融合した孤高のインストルメンタルミュージック。
壮絶たる重み、激しさ、そして美しさ。
東北写真に拘り続けた写真家「小島一郎」の作品とのコラボレーション・シリーズ「Winter in a Vision」の第二弾!
01鉄条網のテーマ Theme of Burbed-Wire 11:42
02燃える村 A Village in Flames 10:38
03影絵遊び Shadow Puppet 6:42
04月と星のシンフォニー Symphony of The Moon and Stars 10:48
05峻嶺 Steep Peaks
価格:¥2,700 (税抜価格:¥2,500)
規格番号:SONG X 049
POS/JAN:4571381530494
CD発売予定:2017年5月31日(水)
All songs composed & arranged by Naoki Kita
Produced by Shin-ichiro Tokunaga
Co-Produced by Naoki Kita
Musicians / Quartette are :
喜多直毅 | Naoki Kita: Violin
北村聡 | Satoshi Kitamura: Bandoneon
三枝伸太郎 | Shintaroh Mieda: Piano
田辺和弘 | Kazuhiro Tanabe: Contrabass
Recorded at Tiara Koto recital hall, Mar 31th 2016
Recording and Mix engineer: Hideaki Kondo
A & R Director / Product Planning: Makoto Miyanogawa (SONG X JAZZ Inc,.)
Photos: Ichiro Kojima ©Hiroko Kojima
喜多直毅クアルテットFacebookページ
ARZT
violin:Naoki Kita / violin:Gerhard Uebele / viola:Ernesto Rodrigues
Naoki Kita (violin)
Gerhard Uebele (violin)
Ernesto Rodrigues (viola)
Recorded in November 2016, Berlin
Improvised music by 2 violins and a viola
Six trios improvisations with Tetsu & Naoki
齋藤徹(contrabass)&喜多直毅(violin)/ザヴィエ・シャルル(clarinet)/ロジャー・ターナー(percussion)/中谷達也(percussion)/沢井一恵(五弦琴)/久田舜一郎(小鼓&声)/今井和雄(guitar)
2013年から2015年にかけて行われた齋藤徹&喜多直毅+ゲスト1名によるライヴシリーズ“挾み撃ち”。
六人の凄腕インプロヴァイザー達とのトリオによる即興演奏を収録。
ボーナストラックとしておさめられた『日本国憲法第9条』(with久田舜一郎)は特に話題を呼んだ。
齋藤徹(コントラバス)喜多直毅(ヴァイオリン)
- +Xavier Charles(clarinet) at Super-Deluxe on 31st. July. 2014
- +Roger Turner(drums) at Ko-en Dori Classics on 15th. Feb. 2015
- +Shun'ichiro Hisada(ko-tsudumi&voice) at Kid Ailack Art Hall on 30th. June. 2015
- +Kazue Sawai(gogenkin) at Studio Es on 9th. Oct. 2015
- +Kazue Sawai(gogenkin) at Studio Es on 9th. Oct. 2015
- +Tatsuya Nakatani(percussion) at Kid Ailack Art Hall on 19th. Jan. 2015
- +Kazuo Imai(guitar) at space&cafe Polepole-za on 15th. April. 2015
- +Shun'ichiro Hisada(ko-tsudumi&voice) at Kid Ailack Art Hall on 30th. June. 2015:Special Track"The Constituition of Japan Article 9"
- Bonus Track: +Shun'ichiro Hisada(ko-tsudumi&voice) at Kid Ailack Art Hall on 30th. June. 2015:Special Track"The Constituition of Japan Article 9"
愛の讃歌 Hymne à l’amour ※在庫切れ
新たな輝きを放つ日本とヨーロッパのポピュラー音楽集
喜多直毅(ヴァイオリン)
黒田京子(ピアノ)
-
枯葉 ~Les Feuilles Mortes~ Joseph Kosma
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黄昏のビギン 中村八大
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雨のブルース 服部良一
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他人の顔 武満徹
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遠くへ行きたい 中村八大
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ジェルソミーナ ~Gelsomina~ Nino Rota
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シェルブールの雨傘 ~Les Parapluies de Cherbourg~ Michel Legrand
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ラストタンゴ・イン・パリ ~Last Tango in Paris~ Gato Barbieri
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ひまわり ~Love Theme from Sunflower~ Henry Mancini
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愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~ Marguerite Monnot
-
おもいでの夏 ~The Summer Knows~ Michel Legrand
フリージャズ、アルゼンチンタンゴ、即興演奏を経た喜多直毅(ヴァイオリン)と黒田京子(ピアノ)による待望のポピュラー音楽集。
誰もが知る映画音楽やシャンソン、昭和歌謡の数々を収録。
楽曲の奥底に流れる心情を余す所なく伝える二人の演奏。
ヴァイオリンは情趣に富んで歌い、ピアノは色彩豊かに情景を描く。
そして漆黒の音塊と痛切なノイズは心に強烈に突き刺ささる。楽器本来の音色はもとより、更なる響きの可能性を追求し続ける二人ならではのアプローチだ。
それぞれの楽器の愛好者にも是非推薦したい作品である。
また大胆な編曲とインプロヴィゼイションによって、音楽はよりドラマティックに展開して行く。
抽象的なサウンドの中から語りかける声や美しい旋律、軋む音が立ち現われる時、聴き手はその想像力を大いに刺激されるだろう。
決して一筋縄ではないポピュラー音楽集だが、様々な人生、いつか見た風景、遠い記憶が呼びさまされる様な、深い時間を持つ事の出来るアルバムだ。
出会いと別れ、涙と笑いに彩られた物語。その全ての主人公達に贈る一枚。
ジャケットデザイン:山田真介
Winter in a Vision 幻の冬
喜多直毅クアルテット are:
violin:喜多 直毅
bandoneon:北村 聡
piano:三枝 伸太郎
contrabass:田辺 和弘
-
春 Spring
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吹雪 Snowstorm
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ふるさと My Hometown
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蒼穹 The Blue Sky
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オスティナート Ostinato
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疾走歌 Speeding Song
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死人 The Dead
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酒乱 An Alcoholic
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轍 Ruts
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幻の冬 Winter in a Vision
-
残された空 Nothing Except The Sky
All compositions, arranged & produced by Naoki Kita
Recorded at NBK Concert Hall- Jan 18 2014 by Kazuya Nagae
Mastered by Seigen Ono at SAIDERA MASTERING (Saidera Paradiso Ltd.)
A & R Director : Michiko Mikata (pianohouse.mmg)
Product Planning : Makoto Miyanogawa (SONG X JAZZ Inc,. )
Executive Producer : Shin-ichi Tokunaga
自由に、激しく空間に舞う弓、蛇腹。圧倒的な才能を有するヴァイオリ二スト喜多直毅のオリジナル曲を 演奏する四重奏団。
アルゼンチンタンゴの手法を基調としつつもフリージャズ、即興演奏、オルタナティ ブロックなどの要素が融合された独自の音楽観。
壮絶なる重たさ、激しさ、美しさ、渾身の力作!
2011年、ヴァイオリニスト喜多直毅によって結成された四重奏団。演奏される楽曲はすべて喜多のオリジナル作品であり、その出自とも言うべきアルゼンチン・タンゴからフリージャズ、即興演奏、現代音楽まで、様々な要素を呑み込んで再構築された、比類なき音楽だ。
4人のメンバーは、それぞれの楽器における国内屈指のタンゴ奏者と目されつつ、圧倒的な実力により、ジャンルを超えてシーンの最先端で活躍している。
この4人においてこそ実現する超絶なる表現が、聴衆の気魂を揺さぶり、“ドゥエンデ”を呼び醒ます。
この音楽を聴いて、タンゴだ、とおもう人がいるだろう。タンゴじゃない、とおもう人がいるかもしれない。どちらのおもいもない人がいる。おそらく、どれも正しい。楽器の組みあわせや節まわし、音色のつくりは、たしかにアルゼンチ ンで生まれた音楽に由来しているよう。そしてその音楽が持っている諸々の感 情へのはたらきかけがあり、そのうえにたって『Winter in a Vision』の各曲は発 想されている。だが、喜多直毅クアルテットが、ここで自らの手で、指で、腕で、 音を発してゆくその生の音楽は、影響を受けたり、自分たちがレパートリーとして演奏してきたり、インスパイアされたりといった音楽の、もうすこし先のと ころで生まれている。それが大事なところだ。それは名がないし、名がある必要 もない。既存の楽曲を演奏=解釈するのではなく、わざわざ五線に音符をひと つひとつ書きこみ、メンバーにわたして、リハーサルでやりとりしながら、練り あげてゆき、さらに本番でひとつのかたちをとる、そのプロセスのなかでは、以前はあったかもしれない区分とかジャンルの名はすっかり掠れてしまい、ただ、 ここでやっている音楽があるだけになる。 このジャケットの写真、東北を撮りつづけ、夭逝した小島一郎(1924-1964) のもの。このアルバムには、それぞれの楽曲のタイトルと、ジャケットに用いら れている写真と、岩手出身の喜多直毅の故郷へのおもいがかさねられてい る。それは、音楽そのものとはかならずしもつながっていないかもしれない。 つながってなどいないかもしれないけれども、北半球の岩手から南半球のア ルゼンチンをぐるっとまわって生まれてくる音楽を、わたしは、ひとつの力として聴いた。
text by 小沼 純一(音楽・文芸評論家/早稲田大学教授)
■プレスリリース(PDF)はこちらから。
■高音質ハイレゾ配信e-onkyo music
※iPhoneでもお聴き頂けます。
■喜多直毅クアルテットコンサート・2015
出演:喜多直毅(音楽と構成、ヴァイオリン)
北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)
田辺和弘(コントラバス)
日時:2015年1月29日(木) 19:00開場 19:30開演
場所:東京オペラシティ・リサイタルホール(東京・初台)
東京都新宿区西新宿3-20-2
03-5353-0788
料金:前売り¥3,500 当日¥4,000
予約:03-5353-9999(東京オペラシティチケットセンター)
e+(イープラス)
※チケットはメンバーからも直接お買い求め頂けます。
主催・企画制作:株式会社ソングエクス・ジャズ/pianohouse.mmg
協賛:shin-ichi tokunaga
総合お問い合わせ:
株式会社ソングエクス・ジャズ
03-3257-3404、info@songxjazz.com
『明』~Mei~
齋藤徹(contrabass)喜多直毅(violin)duo improvisation live at Kid Ailack Art Hall
1st part: moonlight through window(30:15)
2nd part: the sun and the moon(37:31)
即興演奏を始め、ジャズ、タンゴ、韓国シャーマニズム音楽、ブラジル音楽等、多くの音楽を演奏し、独自の道を切り開いて来た孤高のコントラバス奏者・齋藤徹。
タンゴ奏者としての活動にとどまらず、ヴァイオリン音楽の新たな地平を目指して歩み続ける喜多直毅。
二人の弦楽器奏者による待望の即興演奏アルバム。
アルバムタイトルの『明 ~Mei~』は、その偏(日)とつくり(月)を二つの楽器になぞらえた所による。
混沌の中、誕生と消滅を繰り返す歌の断片達。
それら短い『うた』の命を、時に眩しく、時に密かに、太陽と月は照らしているのである。
録音・整音:市村隼人
写真:齋藤真妃
協力:キッドアイラックホール2014年6月1日 羊の歌 第7章
美術・デザイン:板谷論使
Spirals are dancing alone
空に吸はれし心
喜多直毅(violin)
黒田京子(piano)
■収録曲
01 春(喜多直毅)
02 帰心(黒田京子)
03 黒いカマキリ Una Santateresa Negra(喜多直毅)
04 Moon River(Henry Mancini)
05 Women's Dance(Milcho Liviev)
06 泥の川(喜多直毅)
07 十五夜お月さん(本居宣長)~小さな空(武満徹)~空に吸はれし心(喜多直毅)
08 ふるさと(喜多直毅)
09 What are you doing the rest of your life?(Michel Legrand)
咆哮するヴァイオリン 煌然たるピアノ 天翔る音魂
タンゴ・ヴァイオリニストとしての傑出した評価に甘んじることなく、アラブ音楽、ジャズ、オリジナルへと大きく活動の幅を広げ、その超人的かつ変幻自在な演奏でシーンに強烈なインパクトを与え続ける喜多直毅。
1980年代後半からジャズおよび即興演奏のフィールドで先鋭的な活動を繰り広げてきたピアニスト黒田京子。
出会うべくして出会った二人の異才が切り拓く、ヴァイオリン&ピアノ・デュオの新境地。
話題のプログレ・タンゴバンド「Salle Gaveau」のレパートリー『黒いカマキリ Una Santateresa Negra』のデュオ・ヴァージョンを始めとするオリジナル曲に加え、ルグラン、マンシーニ、武満らによる珠玉の名曲を収録。
Viohazard
喜多直毅(violin)
■収録曲
01. 兄と妹
02. 板橋区
03. 2012年
04. 絵の中の戦争
05. NULL SET
06. 吹 雪
07. ナオキチカルシラマ
08. 情 事
09. 千年前の村
10. 夢
11. 旅する者が出会うのは
12. 機械のカラダ
13. 夜明け
■参加ミュージシャン
piano: 黒田京子、林正樹
guitar: 宮野弘紀、伊藤芳輝、鬼怒無月
accordion: 佐藤芳明
oud: 常味裕司
percussion: Christopher Hardy、海沼正利
vocal: さがゆき
作曲:喜多直毅(01, 02 ,04, 06~13)
作曲:宮野弘紀(03)
作曲:鬼怒無月(05)
作詞作曲:喜多直毅(09, 11, 13)
タンゴから"ハイパータンゴ"、そしてさらなる新次元へ---完璧なタンゴ奏法のテクニックと類まれな即興能力を兼ね備えた驚異のヴァイオリニスト、喜多直毅が遂に放つ究極のヴァイオリン・ミュージック。
全13曲中11曲を喜多のオリジナルが占める本アルバムでは、ジャズ・フュージョンの疾走感と即興性、タンゴやアラブ音楽で培われた表現力、プログレを彷彿とさせる刺激的なリズムなどが渾然一体となった喜多ワールドが全開。
黒田京子(p)、林正樹(p)、鬼怒無月(g)、宮野弘紀(g)、伊藤輝(p)、佐藤芳明(アコーディオン)、常味裕司(ウード)、クリストファー・ハーディ(per)、海沼正利(per)、さがゆき(vo)ら超実力派ミュージシャンを共演者に迎え、アグレッシヴかつ繊細な弓さばきが縦横無尽に繰り広げられる。
ライブで人気の高い「板橋区」、喜多自身が作詞も手がけたミステリアスなバラード「千年前の村」はもとより、宮野、鬼怒が提供した2曲も一度聴いたら忘れられない名曲だ。
Hypertango II
喜多直毅(violin)
■収録曲
01 ADIOS NONINO ver.1(アディオス・ノニーノ) 作曲:Astor PIAZZOLLA 6:50
02 Felicia(フェリシア) 作曲:Enrique Saborido
03 ALLER ET RETOUR 作曲:Juan Jose Mosalini
04 Decarisimo(デカリシモ) 作曲:ASTOR PIAZZOLLA/アストル・ピアソラ
05 TANGO ETUDE No.1(タンゴ・エチュード第1番) 作曲: Astor PIAZZOLLA
06 TANGO ETUDE No.4(タンゴ・エチュード第4番) 作曲:Astor PIAZZOLLA
07 LOS MAREADOS(ロス・マレアドス) 作曲:Juan Carlos COBIAN
08 COMO DOS EXTRANOS(コモ・ドス・エストラーニョス) 作曲:Pedro LAURENZ
09 Nocturna(ノクトゥルナ) 作曲: Julian PLAZA
10 Adios Nonino ver.2(アディオス・ノニーノ) 作曲:Astor PIAZZOLLA
11 Improvisation ~ Oblivion(即興~オブリビオン) 作曲:Astor PIAZZOLLA
■レコーディングメンバー
津山知子(ピアノ)01, 04, 09
竹内永和(ギター)02, 08, 10
阪田宏彰(チェロ)07, 08
田中伸司(ベース)10
早川純(バンドネオン)03
黒田京子(ピアノ)11
『その名は喜多超弦流』さらに一歩前へ。タンゴヴァイオリンの新たな伝統。
1stソロアルバム「ハイパータンゴ」で伝統的なタンゴの枠を超えた鮮烈なオリジナリティを発揮し、新世代タンゴ・ヴァイオリニストとしての評価を確立した喜多直毅が、さらなる一歩を踏み出したソロ第2弾。
前作に引き続いて古典タンゴやピアソラの名曲に独自のアレンジで新たな生命を吹き込む一方、ピアソラのクラシック作品「タンゴエチュード」をタンゴ奏法を駆使したかつてないアプローチで演奏。
さらに同じくピアソラ作の「オブリビオン」ではジャズピアニスト黒田京子とのデュオにより、即興性溢れる演奏を聴かせる。また小松亮太門下の若手バンドネオン奏者・早川純とのデュオで現代タンゴの傑作「ALLER ET RETOUR II」(モサリーニ作曲)を収録したことも注目される。
Hypertango
喜多直毅(violin)
竹内永和(guitar)02, 06, 07, 13
鬼怒無月(guitar)01, 04, 08, 14
高田元太郎(guitar)09~12
津山知子(piano)03, 05, 15
田中伸司(contrabass)01, 07
収録曲
01. Escualo(A.Piazzolla)
02. La Cumparsita(G.M.Rodoriguez)
03. Libertango(A.Piazzolla)
04. Improvisation in "F"
05. Taquito Militar(M.Mores)
06. Microcentro(M.Pujol)
07. Nada(L.Dames)
08. Verdenegro(Natsuki Kido)
09. ~ 12. Histoire du Tango(A.Piazzolla) Bordel 1900 Cafe 1930 Night Club 1960 Concert d'Aujourd'hui
13. Palomita Blanca(A. Aieta)
14. Hounds of Fate(Natsuki Kido)
15. Uno(M.Mores)
16. El Choclo(A.Villoldo)
『タンゴを超えろ!』タンゴヴァイオリンの真髄。その先へ。
喜多直毅は1972年生まれの30歳。
国立音楽大学在学中より池田光夫、京谷弘司ら日本を代表するタンゴ演奏家と共演。
英リバプール音楽院留学、ブエノスアイレスでの武者修行を経て帰国し、現在は自己のグループTangophobicsを中心に、ジャンルを超えたセッションを活動を展開中。
1stアルバムとなる本作でも、独自のアレンジによるタンゴ作品の他、ロックテイスト溢れる鬼怒無月作品、フリーインプロ、無伴奏ソロ等、多彩な演奏を聴かせる。
Concert in Morioka
喜多直毅+the Tangophobics
喜多直毅(violin)
阪田宏彰(cello)
竹内永和(guitar)
飯田俊明(piano)
田中伸司(bass)
01.DANZARIN
02.RESPONSO
03.TANTI ANNI PRIMA
04.CANARO EN PARIS
05.OBLIVION
06.ESCUALO
収録2003.5/22 盛岡劇場メインホール
音響 熊谷義浩(アクトデバイス)
独創的なアレンジと即興性!
モダンタンゴの神髄を追求して更なる飛躍を見せる「喜多直毅+ザ・タンゴフォビクス」迫真のライブアルバム!
『鮫』『忘却』等のピアソラ作品を始め、ファーストアルバム未収録の曲を中心に構成した内容は、ライブならではの刺激と興奮に満ち溢れている。
Tangophobia
喜多直毅+the Tangophobics
喜多直毅(violin)
阪田宏彰(cello)
竹内永和(guitar)
飯田俊明(piano)
田中伸司(bass)
収録曲
01. LA CUMPARSIA
02. DANZARIN
03. EL DIA QUE ME QUIERAS
04. A FUEGO LENTO
05. MILONGA DE MIS AMORES
06. ROMANCE DE BARRIO
07. BLAUER HIMMEL
08. SUR
09. TEMA OTONAL
10. RECUERDO
永井泰(Executive Producer)
鈴木智雄(Mixing Engineer)
喜多直毅(Arranger)
利谷有里(Designer)
1999年に、本場ブエノスアイレスでの修行を終えた喜多直毅を中心に結成。
ジャズ、ロック、現代音楽などの手法を取り入れ、またタンゴ特有の楽器バンドネオンを含まない事により、今までにない独自のタンゴを創りだす。
緻密なアンサンブルによる緩急自在なビートのうねり、そしてセクシーで奔放なヴァイオリン。
21世紀、TOKYO発のユニット「喜多直毅+the Tangophobics」待望のファーストアルバムが今ここに誕生した!